新しい出会いはうれしいような怖いような

ダンダラテントウというテントウムシが石川県内ではじめて観察されたそうです(中日新聞の記事)。このダンダラテントウは、小さくて丸くて黒くて、赤い斑点がキュートです。これまで、このテントウムシは福井と栃木が北限とされてたそうです。

でも、実をいうと、すでに2年前くらいに、このダンダラテントウを金沢市内で見つけてました。そのときは北限の知識がなかったので、ふーんダンダラテントウだね。くらいにしか考えませんでした。

当時、金沢市内の中心部に近いところに住んでました。ある日、ベランダのバラの鉢にアブラムシがいるのを見て、うん、テントウムシを雇用しようと思い立ったわけです。それでテントウムシを探しにいったのですが、なんとなくナナホシテントウを狙っていったのに、本命はまったく見当たらずダンダラテントウばかりでした。

ダンダラテントウがみつけたのは、家や駐車場の片隅のヨモギなどの雑草が生えてる場所で、草刈りやら除草剤やらちょっとしたことでなくなってしまいそうなところです。こんな不安定な住処でなんとかやってるんだなといじらしくおもったものです。それに加えて、こんなふうに住処が限られているので、ナナホシテントウに比べ体が小さいダンダラテントウの方が有利なのかなとも感じました。

先の記事によれば、ダンダラテントウの分布の変化について、地球温暖化の影響を指摘しています。今回のダンダラテントウの件に限らず、すでにいくつかの昆虫がこれまでの北限を超えて石川県で観察されています。なので、温暖化による影響はまちがいなくあるでしょう。でも、単に「北へ移動するだけ」の変化ではなく、より複雑な変化がわたしたちの見えないところで進んでいるのではないか?と感じることはありませんか?