町おこしより人。じゃないか?

正月休み中に、「サクラクエスト」というアニメをほとんど全部みました。キャラクターの女子率高めで、まあアニメなわけですが、「町おこし」という結構社会派な内容です。正直なところ、わたしは「町おこし」という言葉がキライです。なんていうか、「町おこし」というと、「町」という確固とした何かがあって、それを外部から、強い力でなんとかするみたいなのがイヤなんですよね。町というのは、土地があってその上に人が暮らしていて、外からみて便宜上「町」としてくくっておくという程度のものだろ?と思ってるわけです。それに、そこに暮らしている人々のキャラが立ってれば町は勝手に起きるだろうと。

年末近くに、木下斉著「地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門」という本を読んでいました。小説形式ですが内容は実際的で、特に失敗する場合のパターンには説得力がありました。ただ主人公の性格はちょっと嫌いでしたけど(同族嫌悪かもしれない)。ともかく読んでみて損はないと思います。それで、ちょうどそれを読み終わったくらいにSNSでそういうアニメがあるよというので、そいじゃちょっと見てみるかという次第です。

ストーリーはなかなか面白いです。ま、自分はそういう評価かなり甘いですけど。特に後半がいい。それに、あんまりイヤなヤツもでてこないので、安心してみることができました。それに、町おこし自体はそんなに成功していってるわけじゃないけど、人がその気になってくるっていうのがいいかなって。もちろんね、「そんなの現実的じゃない!」みたいな意見もあるんでしょうけども、わたしとしては、アニメなんだから、そんなに現実的じゃなくていい!と思う派です。ま、内容が気になるかたは見ていただければ。

で、本やらアニメやらをみておもったこと。それは人生を面白がれ。ということかな。例えば、本屋さん。今は、Amazonがすごい大きな力をもってしまっているし、電子書籍もあるし、Webでマンガが読めるし。本屋さんはすごい苦境に立っていると思います。だけど、消費者の方からみれば、地元の小さな本屋にはあんまり本がないし、ネットで読めれば便利だし、黒猫が届けてくれるしと思うのは、正直仕方のないことです。

じゃあ、どうしたらいいのか。それを考える。考えて実行に移す。失敗したら修正する。もちろん難しいことだけど、そのプロセスってホントに面白いことなんじゃないかと思うわけですがどうでしょうか。